結婚指輪を選ぶとき、デザインや素材に目が行きがちですが、実はテクスチャー(表面加工)を変えるだけで、ぐっと自分たちらしい特別な指輪になることをご存知ですか? 同じデザインの指輪でもテクスチャー(表面加工)が違うだけで全然違う指輪に見えることも。
シンプルだからこそ、少しの工夫で個性が光る結婚指輪。今回はテクスチャー(表面加工)が指輪にどのような表情を与え、どのようにふたりの個性を引き出すのかをご紹介します。
テクスチャー(表面加工)が指輪に与える表情
テクスチャー(表面加工)は、指輪の表面に施される加工のことで、光の反射や肌触りに変化を与えます。様々な種類があるテクスチャー(表面加工)についてご紹介します。
- 光沢: 一般的な鏡面仕上げ。光を美しく反射し、華やかでフォーマルな印象を与えます。

- マット(サンドブラスト): 光沢を抑えたつや消し加工。落ち着いた上品な印象になり、肌馴染みが良いのが特徴です。

- スターダスト: 先端にダイヤモンドがついた工具でリング表面を連打すると微細な凹凸がつき、まるで星屑が散りばめられたような輝きを放ちます。華やかさがありつつも、ギラギラしすぎない上品さが人気です。

- ヤスリ目:ヤスリで削った細かい痕をそのまま残し、力強い印象を与えます。

- スクラッチ:先端が尖った工具を使って、職人が細い線をランダムに入れています。落ち着いたマットな雰囲気です。

- 鎚目(つちめ/ハンマーテクスチャー): 金鎚で叩いて凹凸の模様をつけたもの。手作り感があり、温かく独特の風合いが魅力です。光の当たり方で表情が変わるのも特徴です。
自分で作る手作りの場合は、ご自身で叩いて鎚目模様をつけることができます。叩く強さや回数によって模様が変わるので、唯一無二の指輪ができます。

様々な模様のハンマーテクスチャー



ふたりらしい指輪を見つけるヒント
たくさんのテクスチャー(表面加工)の中から、どうやって自分たちに合うものを見つければ良いのでしょうか。
1. 普段のファッションやライフスタイルを考える
- シンプルで上品なスタイルが好きなら: 光沢のある鏡面仕上げかマットで落ち着いた印象に。
- 華やかなスタイルが好きなら: 細かに煌めくスターダストで指元に輝きを。
- クラフト感のあるスタイルが好きなら:鎚目やヤスリ目、スクラッチで職人の技術が感じられます。
- 日常使いで傷が気になるなら: 指輪の表面に凹凸のあるハンマーテクスチャーは傷が目立ちにくいのでおすすめです。
2. 部分的にテクスチャー(表面加工)を変える
指輪全体に加工を施すのではなく、一部だけテクスチャー(表面加工)を変えることも可能です。デザインにメリハリがつき、よりオリジナリティあふれる指輪に仕上がります。
- 半分だけスターダストにする

- 中央部分だけ鎚目にする

3. それぞれの指輪に異なるテクスチャーを選ぶ
結婚指輪は必ずしもペアで同じテクスチャーにする必要はありません。例えば、「マットと光沢」「スターダストとマット」など、お揃いのデザインでもそれぞれお好みのテクスチャーに変えるだけで個性が光り、よりふたりらしい特別感を演出できます。


オーダーメイドの結婚指輪であれば、テクスチャー(表面加工)にもこだわった世界にひとつだけのふたりらしい結婚指輪をつくることができます。実際に試着して、光の当たり方や肌馴染みを確かめたり、自分で作る手作りであればご自身の手でできる加工もありますので、ぜひご検討ください。