結婚指輪というとシンプルなデザインのイメージがあり、入っている宝石といえばダイヤモンドはよく見かけますが、カラーストーンを入れるのもありでしょうか?答えは「Yes」です。「オリジナリティ溢れる指輪にしたい」「二人の誕生石を入れたい」など、様々な理由でカラーストーンは選ばれています。
しかし、カラーストーンは種類によって硬度や性質が異なり、毎日身につける結婚指輪に適さないものもあります。そこで今回は製作例を紹介しながら、結婚指輪にカラーストーンを入れる際の注意点と選び方のポイントを詳しく解説します!
目次
カラーストーン(色石)とは?

カラーストーン(色石)とは、赤、青、緑、紫など様々な色合いを持つ宝石の総称です。同じ種類でも個体差のある色合いが魅力で、カラーストーンは唯一無二であることを感じさせてくれます。生まれた月ごとにカラーストーンを定めた「誕生石」はよく知られています。お守りとして身に着けることで、幸福や健康、愛情をもたらすと言われるため、結婚指輪にも入れたいという方もいます。
カラーストーンは内側がおすすめ!
理由は宝石の「硬度」が大きく関係
毎日身につける結婚指輪はどうしても傷つきやすいものです。そのため、宝石によっては柔らかく、指輪の表面に入れると傷だらけになってしまう宝石もあり、石の「硬度」がとても重要になってきます。硬度とは宝石の傷つきやすさや耐久性を示す指標で、宝石の硬さを10段階に分けた「モース硬度」が一般的に用いられています。ダイヤモンドが10で最も硬い宝石となり、その次はモース硬度9のサファイア、ルビーですが、結婚指輪の表面に入れる宝石として、ダイヤモンド以外はあまりおすすめできません。実は10と9の間には大きな差があり、モース硬度9のサファイア、ルビーでも日常的に身に着けていると傷がつきやすくなります。
カラーストーンを入れたい場合は内側に入れるようにしましょう。
内側に宝石を留めるデメリット

あまり知られていませんが、指輪の内側は皮脂などの汚れがたまりやすく、石の周りも汚れがびっしりついて石が曇ってしまうなんてこともあります。
指輪の表面に留めた石は手を洗った時に汚れも一緒に洗い流されるので常に汚れがついているということはありませんが、結婚指輪を四六時中着けっぱなしだったりすると指輪の内側の汚れはなかなか落ちません。
内側にカラーストーンを入れたい方は定期的に指輪を外してお手入れをすることをおすすめします。
指輪の表面はカラーダイヤがおすすめ
それでも結婚指輪の見えるところにカラーを入れたいという方にはカラーダイヤがおすすめです。
カラーダイヤには天然色のナチュラルカラーと人工処理をしたトリートカラーの2種類があります。
ナチュラルカラーはピンクダイヤモンドが結婚指輪にとり入れられることがよくあります。淡く優しいピンク色が魅力ですが、希少価値が高く、高価になります。

トリートカラーは天然のダイヤモンドに人工的な処理を施すことで、色合いを変化させたものです。ナチュラルに比べて非常に鮮やかで均一な色合いが多く、より幅広いカラーバリエーションを楽しむことができます。価格もナチュラルカラーより安価です。

トリートカラーのダイヤモンドをとり入れた製作例
ご希望のデザインにトリートカラーのダイヤモンドを入れることができます。


月と太陽の雰囲気をカラーストーンで表現

ピンクのカラーダイヤをリボンの結び目に見立てて
結婚指輪にカラーストーンをとり入れることで、周りと被らない、自分たちらしい特別な結婚指輪を作ることができます。ただ、常に身に着けている結婚指輪に入れる場合は注意したいこともありますので、見た目の華やかさや特別感だけでカラーストーンを選ぶのでなく、デメリットもきちんと理解した上で選ぶようにしましょう。